2013.07.30 Tuesday
用の美 ┃ポジャギの魅力┃
韓国の風呂敷 ポジャギ。
高句麗時代から1500年の歴史を持つ、朝鮮半島の伝統的な布。
ポジャギとは韓国語で「ものを包んだり覆ったりする布」という意味。
ポジャギには風呂敷のような一枚布と布と布をつなぎ合わせ、色とりどりのパッチワークのように見せるものがあり、日本では「韓国の風呂敷」と紹介されていて、近頃ではギャラリーなどでよく展示会で紹介されていますね。
これも、韓流ブーム乗って韓国の時代劇のなかで目にし、ポジャギに魅了された人が多くいらっしゃるということでしょうか。「韓国のステンドグラス」というそれは、窓際に掛けると風に揺られ、さわやかでなんともいえぬ美しさと温かみを感じさせてくれます。用途は、物を包んだり覆い隠したりするものです。韓国では「包む文化」が発達しているのです。綿・絹など階級によって布の種類が違い、色は白・赤・黄・緑など色とりどり鮮やかです。
韓国のチマ・チョゴリのハギレを取っておいて、そのハギレが集まったらチクチク縫ってはポジャギという風呂敷として活用してきたその人々・・。そのほとんどが家庭を守る女性たちによって作られたのです。
ポジャギをじっくりと見ていると、どこから始めてどこで縫い終わったのか・・という見方に興味が湧いてゆき、それはそれはとてつもなく奥深いものです。
その縫った人々の心、魂を感じます。 一枚一枚に情熱や思いが込められているのです。。
包む・覆う・隠す・仕切る。
「用の美」の素晴らしさ・・にあらためて目を向けてみたいと思います。
※再投稿いたしました。